日 時:2015 年 5 月 9 日(土)18 時 00 分~19 時 00 分
場 所:ウィンクあいち(名古屋市中村区名駅4-4-38)
講 演:骨粗鬆症の病態と薬剤選択
慶応義塾大学医学部スポーツ医学総合センター 講師
岩本 潤
認定単位:5単位((2)-g項目)
会 費:1,000円
事 務 局 :名古屋市立東部医療センター
担当:吉田行雄
〒464-8547 愛知県名古屋市千種区若水1-2-23
TEL:052-721-7171 FAX:052-721-1308
e-mail:[email protected]
〈抄録〉骨粗鬆症は骨強度の低下によって、骨折のリスクが高くなる骨の障害と定義され、閉経後女性に多発する。骨粗鬆症に関連する(脆弱性)椎体および大腿骨近位部骨折は、健康寿命を縮めるばかりでなく、死亡率をも高めることから、これらの骨折を抑制することは重要である。骨折リスクの高い患者に対しては、ビタミンD栄養状況の改善のもと、薬物治療、運動療法・リハビリテーションは必須である。閉経後骨粗鬆症患者に対しては、主として骨吸収抑制薬による治療が行われる。70歳未満では椎体骨折を抑制することが重要であり、SERM、エルデカルシトール、ビスホスホネート、デノスマブのいずれも適応となるが70歳以上では大腿骨近位部骨折の発生率が増加するため、ビスホスホネートあるいはデノスマブが適応となり、転倒予防のための運動療法・リハビリテーションも行われる。テリパラチド(骨形成促進薬)の適応は重症骨粗鬆症である。大腿骨近位部骨折の発生数は増加の一途をたどっている。特に、70歳以上では大腿骨近位部骨折の抑制を念頭において、ビタミンD栄養状況の改善のもと、適切な薬剤選択をするとともに、転倒予防対策も実践することが重要である。
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