日 時:2016 年 2 月6 日(土)15 時 00 分~18 時 30 分
場 所: 岐阜グランドホテル
(岐阜市長良648)
講 演:リウマチ患者の笑いに関するアンケート調査
近畿大学医学部堺病院 整形外科
教授 菊池 啓
認定単位:5単位((2)-g項目)
会 費:1,000円
事 務 局 :松波総合病院リウマチセンター
担当:佐藤正夫
〒501-6062 岐阜県羽島郡笠松町田代185-1
TEL:058-388-0111 FAX:058-388-4711
e-mail:[email protected]
〈抄録〉【はじめに】リウマチの治療は薬物、リハビリテ-ション、手術、教育ですが、患者や家族や社会の積極的参加が必要で、さらに継続には『笑い』が必要です。声を出して笑うことにより自己エンドルフィンを放出し、人生を痛みなく楽しく過ごしたいと思いませんか?
【対象および方法】2015年6月15日から7月6日近畿大学医学部堺病院整形外科外来において無作為・任意で承諾を得た患者を対象とし10項目(疾患、笑う時期、笑い方、大声の時期、場面、ツ-ル、有名人、医療現場、主治医、質問への反応)のアンケ-トを行った。【結果】協力が得られた患者は396例(男性109例、女性283例、無記入4例。9-93歳、平均70歳)中、リウマチ患者は60例(男性10例、女性48例、無記入2例、平均66歳)であった。全症例において1.笑い方は:口を開け小声181例、腹を抱え大声111例、微笑み58例、複数選択30例。2.一番笑った時期は:20-50歳183例、20歳未満65例、50-70歳60例、複数選択47例。3.最近大声で笑ったのは:数日以内138例、1か月以内75例、1週間以内67例。4.医療現場で笑いが必要な場所は:家族や社会124例、医師や患者56例、看護師や受付41例、複数選択124例。5.主治医にくすぐられたら:微笑む160例、大声で笑う89例、逃げる65例、他にセクハラ13例。6.このアンケ-トをして:微笑む280例、感じない37例、大声で笑う16例などであった。一方、リウマチ患者では、笑い方、一番笑った時期、最近大声で笑った日、笑う状況、笑うためのツ-ルなどに差異はなかったが、医療現場で笑いが必要な場所は:家族や社会(RA:13%、非RA:6%)、医師や患者(RA:12%、非RA:13%)、看護師や受付(RA:23%、非RA:26%)を示し、家族や社会に対する反応が多かった。またこのアンケ-トに対し大声で笑う(RA:8%、非RA:3%)、微笑む(RA:67%、非RA:54%)、邪魔くさい(RA:5%、非RA:2%)であった。【結論】家族、医師、リハビリテ-ション、看護師や受付など医療現場で笑う治療(環境)は必要であり、RAと非RAで差異を認めた。