日 時:2012 年 9 月 19 日(水)19 時 00 分~21 時 00 分
場 所:八事サーウィンストンホテル(名古屋市昭和区八事本町100-36)
講 演:骨・軟部腫瘍における至適な病診連携
-専門施設での手術とリハビリの現況と見落とし防止策
杏林大学医学部整形外科学教室 教授
望月一男
認定単位:5単位((2)-g項目)
会 費:1,000円
事 務 局 :名古屋第二赤十字病院整形外科
担当:佐藤公治
〒466-8650 名古屋市昭和区妙見町2-9
TEL:052-832-1121 FAX:052-832-1130
e-mail:[email protected]
〈抄録〉骨・軟部腫瘍は整形外科学全般の中で数少ない直接生命予後に係る領域であり、診断および治療には高度に専門的、かつ総合的な知識と技量が必要となります。近年では悪性腫瘍はもちろん、良性病変も専門施設に症例が集中しているため、逆に一般整形外科医の腫瘍性疾患への関与が疎くなる傾向が顕著となっています。しかし、患者が最初に訪れる医療機関は、間違いなく実地医家の先生方の所です。言うまでもありませんが、骨・軟部腫瘍の診療においては初期の対応が患者の予後を大きく左右します。この観点から、地域医療機関と専門施設との病診連携は今後も一層重要であり、本邦における骨・軟部腫瘍診療の発展に役立つものと確信しています。講演では、我々の施設で扱った症例をもとに、前半では専門施設で現在行っている悪性腫瘍に対する種々の治療を、手術とリハビリを中心に紹介します。腫瘍切除や再建に関するコンセプトは、専門施設でないと骨・軟部腫瘍を安易に扱えないと認識されると思います。後半は、腫瘍として紹介を受け結果は腫瘍でなかった例を含めた鑑別診断、見落としやすい悪性腫瘍、適切な生検手技、画像診断および病理診断の問題点などを示し、最後に、我々が平素心掛けている“見落とし防止策”を紹介します。良好な病診連携を構築する一助となれば幸甚です。
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