日 時:2012 年 12 月 12 日(水)19 時 00 分~21 時 00 分
場 所:八事サーウィンストンホテル(名古屋市昭和区八事本町100-36)
講 演:整形外科医が知っておくべき関節リウマチの脊椎病変
東京女子医科大学整形外科主任教授
加藤義治
認定単位:5単位((2)-g項目)
会 費:1,000円
事 務 局 :名古屋第二赤十字病院整形外科・脊椎脊髄外科
担当:佐藤公治
〒466-8650 名古屋市昭和区妙見町2-9
TEL:052-832-1121 FAX:052-832-1130
e-mail:[email protected]
〈抄録〉頚椎病変としては、RA病変により環椎横靭帯が弛緩・断裂して起こる環軸関節前方亜脱臼(本亜脱臼が圧倒的に多い)、歯突起自体のびらん・骨折による環軸関節後方亜脱臼、さらに外側環軸関節、後頭環椎関節の破壊が加わって起こる軸椎垂直亜脱臼がある。一方、中下位頚椎では椎間関節のRA病変による軟骨・骨破壊による軸椎下亜脱臼が生じる。本症の予後は不良で、神経脱落症状の回復は望めないこと、さらには保存治療の有効性を証明した報告もないことから外科手術のタイミングを逸してはならない。本症の手術のタイミングとしては①カラー、ブロックなどに抵抗性の頑固な後頭・後頚部痛、②明瞭な脊髄・延髄圧迫症状の急速進行、③椎骨動脈不全症状の出現などである。術式としては環軸関節亜脱臼には環軸椎後方固定術、軸椎垂直亜脱臼あるいは非整復性環軸関節亜脱臼には後頭骨-頚椎固定術、軸椎下亜脱臼には椎弓形成術(instrumentation使用も含む)が選択される。また手術前・後の機能回復に果たすリハビリテーションも大切である。RA患者は貧血、呼吸機能の低下、易感染性そして四肢関節の痛み、筋力低下など様々な障害があるためきめ細かいリハビリプログラムを組む必要がある。
コメント