日 時:2010 年 1 月 16 日(土)17 時 00 分~18 時 00 分
場 所:愛知県産業労働センター (名古屋市中村区名駅4丁目4-38)
講 演:肩腱板断裂の病態と鏡視下修復術
熊本大学大学院医学薬学研究部運動骨格病態学准教授 井手淳二
認定単位:5単位((2)-g項目)
会 費:1,000円
事 務 局 :名古屋市立大学大学院医学研究科整形外科学分野
担当:小林正明
〒467-8601 名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1
TEL:052-853-8236 FAX:052-842-0266
e-mail:[email protected]
〈抄録〉肩腱板は、運動時に上腕骨頭を関節窩に安定化させる重要な働きを持ち、この時、上腕骨と肩甲骨(肩峰・関節窩・烏口突起)に挟まれるという他の筋腱にはみられない特徴がある。このため、加齢に伴う変性だけでなく外傷やoveruseにより腱板断裂が生じる。その臨床症状は、運動時痛と安静時痛とくに夜間痛であり、運動制限・挙上困難などの機能障害である。MRI・超音波検査などの画像検査の進歩により、その診断精度は著しく向上した。近年、肩関節鏡視下手術はめざましく進歩しており、腱板不全断裂から肩甲下筋断裂を含む広範囲断裂まで応用できるようになった。この鏡視下治療は低侵襲化と治療成績の確実性の向上をもたらし、高齢者にも優しい手術が可能となった。講演では以下の話題を取り上げる。