日 時:2008 年 10 月 31 日(金)18 時 30 分~20 時 30 分
場 所:名古屋東急ホテル(名古屋市中区栄4の6の8)
講 演:「テニスによる手関節痛とJTAメディカルサポートについて」
聖マリアンナ医科大学整形外科学教室講座 教授 別府諸兄
認定単位:5単位((2)-g項目)
会 費:1000円
事 務 局 :名古屋市立大学大学院医学研究科 整形外科学分野
担当:後藤英之
〒467-8601 愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1
TEL:052-853-8236 FAX:052-842-0266
e-mail:[email protected]
〈抄録〉テニスの競技者レベルの選手は、用具の進歩とスピードの速さが要求され、その結果、手関節痛を訴える選手が増加しています。これについてわれわれの考えを報告する。日本テニス協会医事委員会地域メディカルサポート部会は京都府立医科大学整形外科のご協力を得て共同の調査表を用いて全国的にアンケート調査を行った。外傷・障害の経験を1553名中949名(61.1%)に認めた。発生年齢別の障害の既往は573名(36.9%)に認め、発生年齢別の障害部位はジュニアでは手関節 14.9%であり、19~39歳では手関節18.3%、シニアでは手関節13.3%であった。テニスでトップスピンを打つ場合、ラケットを握った手関節が回外位から、回内位にボールをブラッシュアップする。このラケットの振り方が自動車のワイパーの動きに似ているので、ワイパースウィングと呼ばれる。特に、遠位橈尺関節は回外位で安定しているが、関節に不安定性がある場合は回内位で関節不適合性が生じる。このような事実が手関節痛の原因ではないかと考える。