日 時:2008 年 6 月 21 日(土)18 時 30 分~19 時 30 分
場 所:長良川国際会議場
〒502-0817 岐阜市長良福光2695-2
講 演:「高齢者の骨折予防と転倒予防」
大阪市立大学大学院医学研究科リウマチ外科学准教授 小池達也
認定単位:5単位((2)-g項目)
会 費:1000円
事 務 局 :岐阜大学大学院医学系研究科整形外科学
担当:清水克時
〒501-1194 岐阜市柳戸1-1
TEL:058-230-6330 FAX:058-230-6331
e-mail:[email protected]
〈抄録〉高齢者の骨折予防は、多くの骨折が転倒によるため、転倒制御と骨折防止という2つの戦略に分かれる。転倒の防止には、運動あるいは薬物による転倒抑制があり、骨折抑制には薬物による骨量増加・運動による骨量増加・ヒッププロテクターがある。高齢者に生じる骨粗鬆症関連骨折の原因は複雑であり、ただ一つの方法でコントロールしようとする戦略は間違っている。多くの危険因子を評価し、最適の方法を用いるべきである。薬物による骨量増加が望めず、転倒危険因子を有する高齢者にはヒッププロテクターが最も有効であろう。しかし、活動性が高く、ヒッププロテクターを装着しての活動を嫌うような対象者には運動療法の方が適している。運動療法による下肢筋力と歩行時の歩幅、歩行速度を検討し、リハビリテーションによる転倒予防効果についての症例傾向について考察報告する。今後は、危険因子の的確な評価法の確立が望まれる。特に、最近になって新しい危険因子も登場しており、その評価はさらに難しくなって行くものと思われる。