日 時:2013 年 1月 19日(土)16 時 40 分~17 時 40 分
場 所:ウィンクあいち(愛知県名古屋市中村区名駅4-4-38)
講 演:肩関節前方不安定症における骨欠損
東北大学大学院整形外科学分野教授 井樋栄二
認定単位:5単位((2)-g項目)
会 費 :1,000円
事 務 局 :名古屋大学医学部整形外科
担当:酒井忠博
〒466-8550 愛知県名古屋市昭和区鶴舞町65
TEL:052-744-1908 FAX:052-744-2260
e-mail:[email protected]
〈抄録〉肩関節前方不安定症においては高頻度に関節窩側の骨欠損と上腕骨頭側の骨欠損が認められる。関節窩側の骨欠損は反復性肩関節脱臼肩の8%-90%に認められる。生体力学的研究や臨床研究の結果、骨欠損が関節窩幅の25%を超えるときには骨移植が必要であることが分かってきた。一方、骨頭側の骨欠損であるHill-Sachs損傷は25%-100%に認められるが、その手術適応については誤った記述が目立つ。その理由はHill-Sachs損傷がどのような場合に再脱臼のリスクになるのかが明確に分かっていなかったからである。Hill-Sachs損傷のリスク評価にかかせないglenoid trackという新しい概念について紹介する。肩関節不安定症の病態を正しく理解することは手術や術後リハビリテーションを行う上で極めて重要である。