日 時:2010 年 4月 10 日(土)9 時 00 分~17 時 00 分 場 所:愛知県産業労働センター(ウインクあいち) (名古屋市中村区名駅4-4-38) 講 演:最新の画像診断システムを用いた骨関節疾患治療体系の革新 大阪大学大学院医学系研究科運動器バイオマテリアル学 教授 管本一巨
認定単位:5単位((2)-g項目)
会 費:1,000円
事 務 局 :愛知医科大学医学部整形外科学講座
担当:本庄宏司
〒480-1195 愛知郡長久手町岩作雁又21
TEL:0561-63-1087 FAX:0561-63-4707
e-mail:114chubuseisai@jtbcom.co.jp
〈抄録〉関節に障害を有する整形外科疾患の治療目的は主に疼痛の除去と関節機能の再獲得である。治療には正確な骨、関節の変形および動態の評価が必要であったが、これまでそれを可能にできる解析システムがなかった。我々は以前より生体の3次元的変形および動態の評価を可能とする解析システムを開発しており、すでに臨床治療に広く応用されているが、それによって骨疾患および関節リウマチの外科的治療体系が大きく変わろうとしている。
一つの方法はX線イメージ画像からその画像が撮影された骨の空間位置座標を推定するものである。レントゲン像はいわば骨の影絵であるから、その画像を元に撮像された骨の正確な空間位置座標を開発したコンピュータプログラムにて推定することができる。イメージ画像においてその動画の一コマ一コマで同様の操作を行い、最終的に動態をムービーとして可視化できるシステムである。(2D3Dレジストレーション法)さらにもう一つは関節動態の軌跡上での複数肢位でCTまたはMRI撮影を行い、各肢位で撮像された画像から骨を抽出し3次元構築させる。さらに各肢位の骨同士を重ね合わせることにより、その画像間の移動距離、移動回転角度を算出する方法である。(voxel based registration)これらの方法は組み合わせたり、応用活用することでほぼすべての骨関節の動きを解析できるようになった。本手法を用いることにより1)人工関節の3次元動態解析、2)関節リウマチの変形および動態異常の解析および治療計画、術後機能評価、3)変形骨の術前手術シミュレーション、手術ナビゲーション、術後評価など様々な臨床領域に応用され始めている。
また整形外科領域のみならず、歯科領域、健康器具領域、リハビリや装具評価などにも活用され、用途は今後益々広がるものと期待される。