日 時:2010 年 4月 10 日(土)9 時 00 分~17 時 00 分
場 所:愛知県産業労働センター(ウインクあいち) (名古屋市中村区名駅4-4-38)
講 演:最新の画像診断システムを用いた骨関節疾患治療体系の革新
大阪大学大学院医学系研究科運動器バイオマテリアル学 教授 管本一巨
さらにもう一つは関節動態の軌跡上での複数肢位でCTまたはMRI撮影を行い、各肢位で撮像された画像から骨を抽出し3次元構築させる。さらに各肢位の骨同士を重ね合わせることにより、その画像間の移動距離、移動回転角度を算出する方法である。(voxel based registration)これらの方法は組み合わせたり、応用活用することでほぼすべての骨関節の動きを解析できるようになった。本手法を用いることにより1)人工関節の3次元動態解析、2)関節リウマチの変形および動態異常の解析および治療計画、術後機能評価、3)変形骨の術前手術シミュレーション、手術ナビゲーション、術後評価など様々な臨床領域に応用され始めている。
また整形外科領域のみならず、歯科領域、健康器具領域、リハビリや装具評価などにも活用され、用途は今後益々広がるものと期待される。